唐尾 太智
Taichi Karao
エアロネクスト取締役/経営企画部長/
VP of finance
1993年生 京都大学工学部卒
新卒にてGoldman Sachs証券入社
株式を用いた資金調達業務に4年間従事
その後Bain&Companyに参画し、事業戦略策定、
組織改革、コスト削減に関するプロジェクト等に従事
2023年に経営企画担当としてエアロネクスト入社
会社のビジョンや目指していることが将来やりたいことに近いなと思い、フィット感があった
――入社の決め手を教えてください。
初めて田路さんに会って話したときに、直感的に信頼できそうだな、と思いました。会社のビジョンや目指していることが僕の将来やりたいことに近いなと思い、かなりフィット感がありましたね。
入社の決め手は2つあります。1つ目は人。もともと仕事は人で選ぶというのは決めていて、前職の2社も人で選びました。今回も田路さんの魅力と、あとは入社前に行った小菅村のBBQで会ったメンバーの人たちも面白い人が多かったので、いいなと思いました。2つ目は会社の方向性で、社会課題の解決に会社全体として真摯に取り組んでいく方針に惹かれました。
――実際にエアロネクストに入社した時の印象は?
経営の体制やビジネスの方向性など、まだまだ全体的に全社として同じ方向を向ききれていないなというのを感じたのが率直な感想ですね。目標設定が人によってばらつきがあると感じました。会社として全員で同じところを目指すにあたって、一つずつ潰していかなければいけないものを、まだまだ一人一人が自分ごとに細かく分解できていなかったり、そのあたり改善が必要だと思いました。
――エアロネクストの経営戦略について教えてください。
我々の事業が勝てると考えている理由は3つあります。
1つ目は、我々が狙っているこのマーケットはポテンシャルがあるということ。今後ドローンの活躍が期待される中で、特に物流という領域が最も伸びるポテンシャルがあると言えます。これまで法規制で第三者の上空を飛ばすのが難しかったという背景もある中で、昨年のレベル3.5をはじめとして今後、法規制は緩和される方向に向かっていくと考えられます。ドローンがどんどん飛べるようになったときに、物流領域が最もポテンシャルがあり、そのマーケットを先んじて特許で押さえにいっているというところが我々の強いポイントですね。
2つ目が、特許で押さえているということに絡んで、我々のビジネスモデルがライセンスを提供していく会社であり、ドローンの機体を作るメーカーでも無ければ、機体を買ってきてドローンのサービスだけを提供しているわけでもないということです。特許を梃に、他の企業をパートナーとして巻き込みつつビジネスを広げているというのがポイントです。
3つ目は、特許でビジネスを大きくする中で、我々が商流の入口と出口の両方を押さえているということです。エアロネクストで4D GRAVITY®を中心とする特許群を活用した機体の製造を定義し、それを使った出口、どういうサービスを提供するかというところを子会社で定義しています。つまり、ドローン物流市場において、機体の製造からサービスの提供までの一連の水準をエアロネクストが全て決められます。こうした市場の全体像を設計できるところが我々のユニークなポイントです。
以上3つが我々の勝ち筋であり、これに従った経営戦略にしています。
仕事は全力で向き合い、時にはぶつかり、オフの時は全力で楽しめばよい
――今後、どんな会社にしていきたいですか?
かなり先の話になるかもしれないですけど、社外的には「ドローンといえばエアロネクスト」と言われるようになりたいですね。夢は世界のトヨタみたいな感じ。物流ドローンにおいてはみんなが最初に思い浮かぶのはエアロネクストみたいな。そんな会社を目指していきたいと思っています。
また、当然IPOも意識はしていますし、より世の中の人に、エアロネクストというブランドが広まっていくといいなと思います。我々がミッションでも掲げているように、新しい社会インフラを作っていくという観点では、今回の能登半島地震における支援のような形で、災害時などにもドローンが活用され、我々の生活により根付いたものにしていければよいと考えています。
社内的には、メリハリがきいた会社にしていきたいです。仕事は全力で向き合い、時にはぶつかることがあってもよいと思いますし、オフの時はそれぞれ自由に全力で楽しめばよいと思っています。また、メンバーから経営陣やマネジメント層に対して、「こういう会社にしていきたい」というような声がしっかりあがってくる、且つそれをきちんと反映していける、そんな組織になっていけたらいいですね。
――それらを実現するために必要なことは何でしょうか?
短期的には、今エアロネクストは正念場を迎えているというか、踏ん張りどころだと思っていて、ビジネスが大きくなるために歯車がかみ合って回り始める、ちょうどそんなタイミングにきている感覚です。だからこそ今はエネルギーが物凄く必要で、社員全員が、歯を食いしばって頑張る状況にあると思います。とは言え、変にピリつく必要はないですが、そういう局面にあることは事実ですね。
中長期的には、会社が大きくなるためには次にどうしたらいいのかということをメンバーも主体的に考えて、いいと思ったことはどんどん上にあげていくことが必要。自分の部署に限らず、幅広く会社を見る視点というのを管理職でなくとも意識していくことが重要だと思っています。
国のルールを変えるような、未来をつくる仕事ができるというのが醍醐味
――エアロネクストのメンバーにメッセージをお願いします!
100ではなく101を目指しましょう。現状維持や、与えられたものを与えられたとおり返すだけではなく、プラスワンをもたらせることを、できる人からやってほしいです。得意不得意があったり、そのタイミングで忙しい忙しくないというのもあったり、それぞれ置かれている事情はあると思います。その中で、何かプラスワンを自分なりにやってみるという気持ちが大切です。それは他の人をヘルプしてあげることでもいいし、自分の仕事をもう一個上のレベルに持っていくことでもいい。101を常に目指すつもりで、頑張っていきたいですね。
――エアロネクストの未来の仲間にメッセージをお願いします!
国のルールを変えるような、未来をつくる仕事ができるというのがこの会社の醍醐味です。手前味噌ながら、我々の事業は本当に将来的に世の中の役に立つことだと自信を持っています。僕は子供に誇れる仕事がしたいといつも思っていますが、この仕事は間違いなくそんな仕事だと思います。新しい道を切り拓きたい、新しいことにチャレンジしたいという方は、是非エアロネクストに来てください!